上田義彦 写真展：Materia 2015＠キヤノンギャラリーＳ 2015年12月8日（火）

場内はかなり薄暗く、大判の写真の数も
それ程多くない。

そして全ての作品は、なんだか荒涼とし、
海の中の情景でさえ、ほぼ色が失われ、
植物以外の生き物の姿さえ見えない。

唯一、緑が見えるものが二枚ほどあるんだが、
それも苔や羊歯類で、歩を進めるに連れ、
気分自体も荒み、心も寒くなる感じがする。

入口付近に戻り、キャプションの口上を確認し、
あ”～なるほど、と思う。

確かに原始の地球はこんな感じだったかも。
動物達が地に溢れる前の世界。

そして始まりの前の情景は勿論だけど、
終りの後も、やはり同じに様に見えてしまうんじゃないか。

そうならぬように、我々は努力をせねばいけないんだろうし。

会期は～12月12日（土）まで。