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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ゆうゆう会 日本画展@佐藤美術館 2024年8月4日(日)

「ゆうゆう会」は
京都芸術大学と大学院(通信課程)日本画専攻の在学生と卒業生を中心にした学習グループと書かれている。

創設から五年も、美術館を使っての展覧会は初めての由。

 

 

出展作家数は四十五名と膨大も、
その多くは授業の共通制作課題であった〔百合の天井画〕のみとなっている。


そんな中、『イシカワユウコ』の〔薬師寺所蔵国宝 吉祥天〕模写
三作に目が吸い寄せられる。

一幅は現状そのままの模写。
描かれてから千数百年の時を経ており、褪色や剥落は激しい。

もう一幅は科学分析を基に当時の彩色を再現したもので、
この「科学分析」なのがミソ。

そして最後の一幅は、作者がそれを基に、
自分ならこう描いたであろうとの彩色。

当然、両者には差があり、
その違いの由縁を考えるのも面白い。


『ハシモトヤヨイ』の〔品川風神雷神図〕は
通常であれば「鬼」の「風神・雷神」のところを「龍」が
その場所に。
「風袋」と「連鼓」も携えている。

で、何故に「品川」かと言えば、
品川神社」の鳥居に巻き付いている「昇龍降龍」をモチーフにしているからのよう。

ユニークな着眼点。「龍」の表現も
やはりユーモラス。


会期は~8月12日(月)まで。