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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

まあ!オモシロ江戸屏風@板橋区立美術館 2015年9月20日(日)

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本日が会期二日目。
それが為か場内はかなりの人の入り。

加えて自分が訪問したタイミングで丁度
ギャラリートークが開かれていたのも、
その要因かもしれない。


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展示リストはこの通り。
計十八点と少ないのは大きな屏風が主体だから
まぁしょうがない。

また、当館の{狩野派}関連の催しには、
せっせと足を運んでいるので、
再見・再々見の作品も多い。

例えば、伝『探幽』の〔風神雷神図屏風〕とか。


暁斎』の〔龍虎図屏風〕は
もの凄く狭い空間に、相打つ龍と虎が
ぎゅぎゅっと詰め込まれている。

普通なら右隻と左隻に大きく振り分け
より雄渾さを出すはずなのに
どうしたことだろ。


司馬江漢』の{学術論争図}を
屏風と分類されると相当な違和感がある。
西洋画にしか見えんからな。

でも、仕立ては確かに屏風の体裁。
なのでウソはない。


『田代忠国』の〔貼交屏風〕は一種のギミックだけど
一つの画面に、これだけ多くの描写や技法が盛り込まれているのは
初めて見た。

ある意味、作者の芸域の広さを目の当たりにできる。


全ての作品のうち1/3が{狩野派}、また
『酒井』『住吉』といった、良く聞く名字の作品も多いけど、
並べて総覧した時に、必ずしも
名跡が画の下手上手の必須条件ではないと、改めて思う。

相当の技術の差が見られるもの。