四か所ある「BankART」のうち、標題館は初訪、
場所は【シルクセンター】の一階。
入館すると先ずは手の消毒、そして検温、更には
連絡先カード(氏名/電話番号もしくはメルアド)の記入。
事前予約の場合、メルアドは必須だけど、
入館時に記入を求められたのは初めて。
まぁこれも、クラスター対策ね。
標題展は「アイムヒア プロジェクト」のサブタイトル付き。
「ひきこもり」や「いじめ」に
来場者がいやがおうにも向き合わざるを得ない仕掛けの《被害者と加害者の振り分けを越えて》には共感。
コーナーの入り口には「入場できるのは他人を傷つけたことのある人のみ」との注意書き。
人は傷つけ傷つけられながら生きる種族だから、基本誰でも入場権はあるものの、
こうして改めて突き付けられると、幾つかの過去の記憶も甦る。
中に一歩踏み入れば、足元のコンクリートパネルに
みしりみしりとひびが入って行く。
ああ、こうした何気ない行為ですら(人を)傷つける可能性があるのだな、と
思うと同時に自身の心にも響く痛み。
壁面に飾られているのは壊されたコンクリートパネルを金継ぎで修復したもの。
何らかの形で、一度崩れたココロも再生することができるのだろうか。
コロナ禍のため会期が変更になり今週末の日曜が最終日。