RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

スペシャルアクターズ@109シネマズ川崎 2019年10月19日(土)

封切り二日目。

席数118の【シアター5】の入りは七割ほど。

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〔イソップの思うツボ〕に引き続き出来の悪い一本。


先ずは役者が良くない。

殆どの出演者が演技ができておらず、特に
主演俳優にそれは極まる。

自主映画の主役だってもっと上手く演じるよね。
見ていて痛々しいほど。


次いでギャグが全く笑えない。

繰り返しのギャグも複数用意されてはいるものの、
シチュエーションと間の両方がイケてなく
場内ではくすりとも笑いが起きない。

一体、どのような意図で科白を組み立てているのか。


そして、小道具の使い方がまるでダメ。

主人公が気持ちを落ち着かせるために始終触っている
(おっぱいの感触を再現した)ボールも、
なるほどね、と感心する挿話のシーンは後にも先にも一か所のみ。

それ以外はアップのカットを多用も
まりっきり有効に使えていない。


が、最大の問題は脚本の出来。

またぞろどんでん返しを複数回繰り出すのだが、
特に最後のエピソードについては必要性さえ疑わしい。

要はそれが無くても物語としては十人分に成立し、
鬼面人を驚かすために取って付けたような唐突感が満載だから。

オマケに件のシークエンスを除けば、
ドラマの先に待ち構えている一見意外に思える出来事は
ほぼほぼ先が読めてしまう。

唯一、予見できなかった内容については先に
述べた通りで。


評価は、☆五点満点で☆☆☆。


セットやロケもチープだし、
役者の選定も含めもっとお金を掛けられなかったものかと
目立つ粗ばかりが気になってしまう。

もっとも、大ヒット作を
同じような手法で超えようとしている
監督のスタンスそのものに問題があるのかもしれないが。