封切り二日目。
席数101の【シアター8】の入りは七割ほど。
その題材故か、小学生くらいの子供が客層に散見される。

原作は「福音館書店」からの刊行と聞いている。
しかし本作の中身は、子供を主題に取りながらも
大人も十分に楽しめる造り。
大人も十分に楽しめる造り。
一方で低年齢の観客を意識した過剰な説明も随所に見られ、
ややバランスを欠く部分もありはする。
ややバランスを欠く部分もありはする。
大人になるのは一歩づつ確実に死へと近づくこと。
なのでカラダの成長は僅か乍らの死への予兆とは言える。
なのでカラダの成長は僅か乍らの死への予兆とは言える。
そんな変化を微妙に感じとる時期が子供にはあるのだろうか、
以前に知人から
彼の中学生の息子が突然に「死にたくない。死ぬのが怖い」と言い出したとのハナシを
聞いたことがある。
以前に知人から
彼の中学生の息子が突然に「死にたくない。死ぬのが怖い」と言い出したとのハナシを
聞いたことがある。
自分にはそんな多感な思春期はなかったなぁ、などと思い起こしながらも
彼がどうやってそれを収めたのかは聞かずじまい。
彼がどうやってそれを収めたのかは聞かずじまい。
でも本編での『草彅剛』演じる父親のやり方もアリかなぁって
ちょっとにんまりしてしまう。
ちょっとにんまりしてしまう。
個人にとって悲しく辛いことがあっても
世界は何事もなく続いて行く諦観と微かな希望。
世界は何事もなく続いて行く諦観と微かな希望。
或いは大人がすることが妙に汚く見えてしまう瞬間とか。
自分にもさすがにあったかなぁ。
自分にもさすがにあったかなぁ。
そう言った諸々を本編は、子供の視点で
その成長に託し、優しく描く。
その成長に託し、優しく描く。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。
ファンタジーとリアルがバランス良く同衾。
観終わるとココロがほわっと温かくなる。