RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

VOCA展@上野の森美術館 2017年3月18日(土)

一般の入場券は600円だが
招待券を頂いた。



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上野のお山は、まだ桜も咲いていないのに
花見の宴会客で賑わい出している。

陽気も良いから、動物園の入場口も
凄い並び。

だからかもしれないけど、
標題展もかなりの混雑。

もっとも、例年に比べても
判り易い作品が多いのもたしか。

キャプションの解説も丁寧だし。

欲を言えば、プロフィールを
キチンと付けて欲しかった。


『篠原愛』の作品は初見だろうか?
それにしても、こういった物語を感じる世界観は
頗る好きだ。加えて、描かれている少女達も見目麗しいし。

『幸田千依』の作品のおかしさは、指摘されて初めて気が付いた。
よくよく見れば、複数の視点が一枚の画布に
しかも注意しなければ判らない程に同衾しているのは
優れた技量に違いは無い。

ユニットである『Nerhol』の作品は手が込んでいる。
ポートレートを数百枚重ね、それを削り出すことで
作品化するなんて。

同様なコトは『鈴木基真』の作品にも言える。
目の前に在るカタチに昇華されるまで
三重の手間がかかっている。
複数の手順を経ることで、意味性が重なるようにも思えるが。

仙台市若林区荒浜地区に「ニセのバス停」を設置し続けた
『佐竹真紀子』だが、こんな作品を創るのね。
その活動は、各種のマスコミで取り上げられたけど、
本人の平面作品は、一顧だにされなかった。
今回、此処で観れたのは、勿怪の幸い。

『佐竹真紀子』の作品群も
映画の一場面から拝借したかのような
ストーリーの一端を思わせる。

『仲田絵美』の〔よすが〕には、
そのシチュエーションを思っただけで、
かなりほろりとさせられてしまう。


それ以外でも、秀作が目白押し。
もう一回、行ってもイイかも。