RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

19th DOMANI・明日展@国立新美術館 2016年12月11日(日)

一般の入場料は1,000円だけど、
招待券を150円で入手済み。って
来年の1月21日(土)は、開館10周年を記念して、入場無料だったのね。
もっと早く気付けば良かった。

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会期は本日が二日目で~来年の2月5日(日)まで


計十三名の作品が展示され、
中には勿論、記憶に有る名前も。

作家の人数が平素より多く感じられ、
その分、一人あたりの展示スペースは狭いかも。


『岡田葉』の作品は、そのタイトルにいちいち脱力する。
あまりに凄いネーミングのセンス。
歩を進める度に思わず吹き出しそうになる。


『松井えり菜』の作品にも似たティストを感じる。
〔なりきりヴィーナスの誕生~センターはいつだってプレッシャー〕は
ボッティチェッリ』のそれから人物の顔だけをコラージュしたモノ。
成る程、ビーナスはセンターに配置されてる。

アイディアが斬新過ぎる。

〔丸ごとマルガリータ〕も同様。
『ベラスケス』描くところの王女の肖像を
モンタージュしたものだろうけど
場所柄も弁えず、失笑しそうになる。


『山内光枝』の作品には世代を超えての絆を感じる。
そのものズバリの表現が各所にあるんだけど、
嘗て「海女」であった女性との繋がりが
目には見えずとも連綿と続いている。


『今井智己』の作品も面白い。
派遣国のオランダが第二次大戦にどのように向き合ったのか
ナチスに組した側と、それに反した側の
両者が撮った写真を対比させることで鮮やかに浮き上がらせて見せる。

もっとも、それは日本もやはり係わっていることで、
何枚かには、それに関する情報も添えられていたりする。


それ以外にも
『平川祐樹』の複数の蝋燭を逆さまにして火を灯した様子を
延々とVTRで流すインスタレーション
或いは『保科晶子』の陶で造られたベビー服、等
入場した当座はさほどとも感じなかったが、
ぐるりと回って観れば、成る程、例年同様面白い。

もう一回行っても良いかも。
勿論、無料の日に。