RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

スター・トレック BEYOND@TOHOシネマズ新宿 2016年11月3日(木)

封切り二週目。

席数88の【SCREEN8】の入りは満員の盛況。


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冒頭から、直情型の『カーク船長(クリス・パイン)』が懊悩しているシーンに驚き、
『スポック(ザカリー・クイント)』も反理性的な問題に悩んでいるコトが明かされ、
何れもメンターとして頼られるのは船医の『マッコイ(カール・アーバン)』。

本作はこのトリオの頼り頼られ、そしてチームワークが発揮される一本。


新たな登場人物も配され新鮮味も加わってはいるけれど、
宇宙大作戦』で八十話近くあり、
スタートレック』では六作、
新スタートレック』で四作、
本シリーズでもはや三作目だから、ぼちぼちネタが無くなって来たんじゃないの?
との思いもつのる。

前作では『ベネディクト・カンバーバッチ』と言う得難いキャラクターで、同じ宇宙船に乗るクルーへの愛が溢れる。
本作でも『カーク』から、或いは敵方からも、同様の思いは語られるんだけど、
どうにもそれが軽く感じられて・・・・。


そしてまた、ネタの観点からも、鍵となる二つの仕掛けがどちらも既視感ありまくり。

一つは日本の有名なヒーローものだし、もう一つは続編も作られる
米国の有名なSF大作。

なんだかな~、と、思ってしまう。


それでも、『カーク』の父親のエピソードが引きずり出されたりと
次作への布石も十分で、まだまだ引っ張る意欲は満々なのだな。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


〔イントゥ・ダークネス〕での人間ドラマよりも
今回はアクションの側面を強く出し、脚本の骨格はやや弱いものの
肩の力を抜いて、しかし握り拳には力がこもる作品に仕上がっている。

頭を空っぽにして楽しめる二時間強。