封切り二週目。
席数235の【SCREEN7】の入りは三割ほど。
同じ水棲の半人生物でも
それが女性であれば〔スプラッシュ〕の『ダリル・ハンナ』の様な超美形の人魚になるのに
男性の場合はなんで〔大アマゾンの半魚人〕みたいになっちゃうのよ?!と
予告編を見た限りでは勝手に憤っていたんだが
監督のインタビュー等によればまさにその通り
「半魚人」の復権(?)を狙った意図的なものだと言うコトが良く判る。
それが女性であれば〔スプラッシュ〕の『ダリル・ハンナ』の様な超美形の人魚になるのに
男性の場合はなんで〔大アマゾンの半魚人〕みたいになっちゃうのよ?!と
予告編を見た限りでは勝手に憤っていたんだが
監督のインタビュー等によればまさにその通り
「半魚人」の復権(?)を狙った意図的なものだと言うコトが良く判る。
冷戦下のアメリカ、「航空宇宙研究センター」で清掃員として働いている
『イライザ(サリー・ホーキンス)』は孤児院に居た頃のトラウマが原因で発話ができない。
加えて首の両側には、その時の体罰によると思われる傷跡がある(これが鰓の様に見えることには
注意が必要)。
『イライザ(サリー・ホーキンス)』は孤児院に居た頃のトラウマが原因で発話ができない。
加えて首の両側には、その時の体罰によると思われる傷跡がある(これが鰓の様に見えることには
注意が必要)。
或る日大型のタンクが運び込まれ、その中には「アマゾンの半魚人」が格納されていた。
警備主任には敵意を剥き出しも、『イライザ』には心を開く「半魚人」。
警備主任には敵意を剥き出しも、『イライザ』には心を開く「半魚人」。
彼女は一目でその生き物に好意を抱き、一人と一匹は
次第に意思を通じあえるようになる。
次第に意思を通じあえるようになる。
そんな折、「半魚人」の躰の構造を知るための生体解剖が計画されていることを知り
彼女は「彼」を救い出すために動き出す。
彼女は「彼」を救い出すために動き出す。
と、此処までの流れを見たところで、
更にその後の展開を見ても、やはり本作は先に挙げた二本の映画の
ハイブリッドだと思う。
更にその後の展開を見ても、やはり本作は先に挙げた二本の映画の
ハイブリッドだと思う。
特に〔スプラッシュ〕とは相似だよなぁ、と強く思い至る。
丁度、対になる関係と言っても良いだろう。
ただ独自の仕掛けも勿論有って、
「人魚姫」は海から出ることで言葉を失うが
本作の主人公は最初から口がきけず
「半魚人」がじゃべれないのは当たり前。
「人魚姫」は海から出ることで言葉を失うが
本作の主人公は最初から口がきけず
「半魚人」がじゃべれないのは当たり前。
それを手話でコミユニケーションをはかるなどは
なかなか新しい。
なかなか新しい。
『イライザ』との名前もユニークだし
彼女を取り巻く人々が何れも
当時は特に差別される側~黒人とかゲイとか~なのも
(差別を)する側への意趣返しの側面もあるかもしれない。
彼女を取り巻く人々が何れも
当時は特に差別される側~黒人とかゲイとか~なのも
(差別を)する側への意趣返しの側面もあるかもしれない。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
場面の多くで 水 が存在するせいか、
画面にはしっとりとした空気が溢れている。
画面にはしっとりとした空気が溢れている。
わけても一人と一匹が情愛を交わすシーンでは
それも言わずもがな。
それも言わずもがな。