吉田志穂展「INSTANCE」＠ガーディアン・ガーデン 2015年7月25日(土）

「第11回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展」との副題が冠されている。
会期は～8月6日(木）まで。

一旦造形したモノを写真に撮り、それをベースに絵を描くとか、
一つの作品を作る為に輻湊する作業をこなす作家さんは
（故に寡作だったりするけど）直近で多いけど、
本展の彼女は、それを写真でやってのけている。

風景が映るモニターを再度写し撮るとか、
数度の手を重ねているわけだけど、
その度毎に、被写体は、より純化をするのか、
それとも匿名性を帯びるのか。

観ている内に次第に不穏な気持ちになって来る。

たぶんそれこそが作者の眼目なんだろうけど、
ちょっと意地が悪いんじゃないか？