封切り八日目。
席数72と小さめの【シアター10】は
満員の盛況。
満員の盛況。
客層は、やや高齢のカップル多し。

〔鉄腕アトム〕や〔A.I.〕のように
元々愛されるために創られたのに、
やはり「人間」ではないという理由のため
ネグレクトされてしまうロボットのオハナシの前例は多いけど、
本作の主人公『チャッピー』の出自は、
それらとはかなり様相を異にし、
そのことが鑑賞後の印象をかなり複雑なものにしている。
元々愛されるために創られたのに、
やはり「人間」ではないという理由のため
ネグレクトされてしまうロボットのオハナシの前例は多いけど、
本作の主人公『チャッピー』の出自は、
それらとはかなり様相を異にし、
そのことが鑑賞後の印象をかなり複雑なものにしている。
主人公が世界の世知辛さを知る一連のエピソードにしても、
勘違いや手違いで、そんな環境に置かれてしまうのだから。
勘違いや手違いで、そんな環境に置かれてしまうのだから。
幾つかの印象的な科白やシーンがある。
例えば「創造主は、何故死ぬように創ったのだろう」と言ったあたりが
その最たるものだろうか。
その最たるものだろうか。
強奪に出る前に強盗団の一人が十字を切るシーンも、
その対象は十字架ではなかったし。
その対象は十字架ではなかったし。
自分達とは違うモノを極端に嫌い差別する、等も随所に見られ、
一方で、圧倒的なチカラを握ったものが本能のままに威圧的に振る舞うさまも描かれ、
キリスト教的な幾つかのテーゼに対しての
皮相的な投げかけにもとらえてしまった。
一方で、圧倒的なチカラを握ったものが本能のままに威圧的に振る舞うさまも描かれ、
キリスト教的な幾つかのテーゼに対しての
皮相的な投げかけにもとらえてしまった。
生きるために意識をコピー・転送する行為は
〔トランセンデンス〕でも取り上げられていたけれど、
ここでは純粋なものとされ、
『チャッピー』がより幼児に近い感情のままであったことが
その背景にあるのだろう。
〔トランセンデンス〕でも取り上げられていたけれど、
ここでは純粋なものとされ、
『チャッピー』がより幼児に近い感情のままであったことが
その背景にあるのだろう。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆。
来たるべきAI世界や、ロボットとの共存といった文脈ではなく、
単純に、人間らしい業や愛情の発露の
カタチを変えたストーリーとして自分は観たのだが。
単純に、人間らしい業や愛情の発露の
カタチを変えたストーリーとして自分は観たのだが。