封切り九日目。
席数499の【SCREEN9】の入りは九割ほどと盛況。
観終わって劇場を後にする人達にもまれながら、
「判った?」「ううん。判らなかった」との声が
其処彼処から聞こえて来る。
「判った?」「ううん。判らなかった」との声が
其処彼処から聞こえて来る。
制作者サイドも、それは了解済の様で、
テロップを入れたり、
ドキュメンタリー宜しく脇役に解説させたり、
複数の主人公に画面に向かって語り掛ける等の
手法を使っているけれど、それでも十分ではない。
テロップを入れたり、
ドキュメンタリー宜しく脇役に解説させたり、
複数の主人公に画面に向かって語り掛ける等の
手法を使っているけれど、それでも十分ではない。
そう開き直って、細かい仕組みはさて置いて、
主人公達の動向にだけ注意を払って鑑賞すれば
何とか楽しめはする一本に仕上がっている。
主人公達の動向にだけ注意を払って鑑賞すれば
何とか楽しめはする一本に仕上がっている。
それにしても、皮相な作品だ。
ある者は数字だけで、
またある者はフィールドで調査をし、
またある者はインサイダーに近い情報をたまたま入手し。
またある者はフィールドで調査をし、
またある者はインサイダーに近い情報をたまたま入手し。
しかし彼等の何れもが正義ではない。
たまたま、良いタイミングで世間の趨勢とは異なる方向に賭けて、
それが功を奏しただけのハナシ。
それが功を奏しただけのハナシ。
自分達が儲かるコト、イコール他の多くの人達が不幸になるコト。
しかも今回のそれは金融業界だけにとどまらず、
広く庶民にも影響するんだから。
広く庶民にも影響するんだから。
結局、皺寄せは庶民に行き
富裕層により富が集まる。
富裕層により富が集まる。
そう言った不平等はエンディングでさらっと言及されるのみ。
ちょっとフラストレーションが溜る。
ちょっとフラストレーションが溜る。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
その意味でも、日本語のタイトルは
例によってしっくり来ない。
例によってしっくり来ない。
彼等はヒーローでもないし、
社会的に正しい行いをした訳でもない。
社会的に正しい行いをした訳でもない。