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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

第6回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展@上野の森美術館 2015年5月31日(日)

一般の入場料は500円、
事前に200円で招待券を購入済み。

会期は~6月7日(日)まで。


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展の主旨は判るけれど、
そこに在る名前を見ると、
さてどんなものかなと思ってしまう。

例えば
松井冬子』『淺井裕介』『町田久美』等の名前が並び、
これで若手なのか、と。

しかし、出展されている作品自体は逸品揃いで、
入場料を払い訪問する価値は十分にある。


安藤陽子』の〔portrait-36〕は、最近流行の
眼がデフォルメされた写メのよう。
今後もこの方向性で行くのだろうか。
描写の手法は同様ながら、昔のモチーフの方が好きだったかも。


『川島優』の〔Inside〕。
”FACE展2014”のグランプリ受賞作と似ているけど、
こちらの方がより内省的に見え、
同じモノクロの作品ながら、前者に色彩を感じてしまうんだが。


並んでいる作品は必ずしも昨年~今年のものではない為、
『髙橋ゆり』『蒼野甘夏』『及川聡子』といったところは
所謂、復習にあたる鑑賞になる。


山本太郎』の〔紅白紅白梅図屏風〕は面白い。
光琳』の本歌をきっちりと踏襲しながら
中央の水流は赤く染まり、その源流が
コカ・コーラ」を彷彿とさせる赤い缶なんだから。
ある種の混淆が見られるし。


『田中望』の〔大宝市〕も
彼の連綿と続くモチーフを踏襲しながら、
収蔵元が「日枝神社」って、確かに目出度い描写だものな。


これだけの作品が並べば、所謂
百花繚乱。楽しくて楽しくて、時間が経つのを忘れてしまう。