RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

エイリアン:コヴェナント@109シネマズ川崎 2017年9月19日(火)

封切り五日目。

席数345の【シアター6】の入りは七割ほど。


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その後続々と制作された宇宙モノの嚆矢となった名作と
かなりのがっかり感が漂う〔プロメテウス〕との
間を繋ぐ一本。

しかし〔プロメテウス〕同様、〔エイリアン〕との整合性が
どうにも感じられない。
ましてや〔2〕ともとなると
どうにもこうにもって・・・・。


「エイリアン」がどのように生まれたのか、が
主題の一つ。だが、そんな謎解きは、正直
誰も望んで無い。

おまけに神の視座的な随分と深淵な科白を突っ込むものだから
却って興が削がれてしまい、
もっとエンターテインメントに徹底すれば良かったものを、と
とっても残念。


サスペンスホラーに新機軸を打ち出した第一作と
方向性を変え母性の要素を取り込んだ第二作だけで
本来は十分。

リドリー・スコット』本人の監督であろうがなかろうが
直近二作は、作られなくても誰も困らない程度のモノ。


オハナシを盛り上げるハズの幾つかのエピソードにしても相当に陳腐で
監督がマスターベーション的な謎の構築に拘っている間に
世間の他の作品が本作で取り入れられているネタの多くを既に使ってしまっており、
ぐるっと回って自分の尻尾を咥えている蛇のように
回りに追い抜かれてしまった時代遅れの描写に終始している。

ラストの展開も十二分に想定の範囲内だし。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


テレンス・マリック』が、次第に訳の分からん作品ばかりを作る様に
なったコトを想起する。

おいおいこんなキケンな状態で
次作の〔ブレードランナー2049〕は大丈夫なんだろうな、と
心配になってしまった。