上野の森美術館大賞展＠上野の森美術館 2015年5月5日（火）

上野のお山は大層な人出で、
動物園にさえ入場待ちの行列ができている。
まぁ、「子供の日」だからねぇ。

”大英博物館展”も、入場までに20分の待ちと大盛況。
入ってから先のコトも思いやられてしまう。

それに比して、標題館の入場者はかなり過少。
ゆったりと鑑賞できるのは有り難い。

一般の入場料は600円だが、
ディスカウンターで200円で招待券を購入済み。
会期は～ 5月10日(日) まで。

１３０名の作品が並び、
計五名の大賞・優秀賞の作品は、纏まって展示されている。

確かに『髙木陽』の〔赤い柵に囲まれた大地球儀〕は凄いわ。
大きな地球儀には南北のアメリカと、ヨーロッパ・アフリカが見えるんだが、
何れも妖魔が描かれているようにも見え、間の大西洋でさえも、
気味の悪い生き物が所々に潜んでいるような描写。

それを遠巻きに見つめる人々の顔も
映画〔スクリーム〕に出て来るマスクみたいだし
遠景に見える都市や低く垂れこめた厚い雲も
これから起こる厄災を示唆するようだ。

う～怖いよう。

「ニッポン放送賞」を獲った『橋本大輔』の〔junk〕も
廃墟を精細に描いて良い感じ。

各美術賞展では抽象作品が隆盛だけど
個人的にはやはり、この方向性が好きかも。