小さい頃は「落語」番組をよく見た。
今に比べればはるかにテレビで放送される頻度は高かった。
勿論、子供なりの拙い知識なので、
「サゲ」は判らない時も多かったけど、
「マクラ」はそれなりに、
中途の表現だけでも随分と楽しめた。
そんな「噺家」の「高座」での姿を
写真家の『横井洋司』が写した作品の展覧会。
「落語写真家」と称し、
”昭和から令和まで高座撮影半世紀。”とのサブタイトルも付く。
どれほどの時間を、通い詰めたのだろう。
とは言え、そのタイトルが示すように
並んでいる五十枚ほどの写真のかなりは物故者。
中には『志ん朝(三代目)』のように
六十代前半で亡くなった者もおり。
写されている皆々の姿や仕草は、
なんとはなしに当人らしさを彷彿とさせる。
会期は~3月17日(木)まで。