『フジタ』は好きな画家であり、
それ履歴はざっくりと把握していたと思っていたけれど、
今日はまた、予期せぬ側面を見せられる。
写真は戦前から戦後の九年間、
練馬区小竹のアトリエに入ることを許された
『土門拳』が写した写真の抜粋。
一番の驚きは、『フジタ』のビルドアップされた体躯で、
これで五十五歳か!と驚くほどの、
特に二の腕はむきむきの筋肉の盛り上がり。
もう一つは、両の掌のアップで
右と左で歴然と形が異なる。
やはり筆を持つ方は、
それに適した形に変容したということだろうか。
会期は~6月3日(金)まで。
制作の過程だけでなく、
邸内の様子も撮影され、
フランスに移住後の写真は何枚かを見たことがあるが、
日本国内でのそれは極めて貴重なのではないか。