RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2020@表参道ヒルズ スペース オー 2020年9月22日(火)

本来であれば6月に開催されるハズだった標題イベント。
コロナ禍でずれ込みはしたものの実現できたことは慶賀の至り。

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ただ例年とは入場時の方式が異なり、ちょっと手間取ってしまう。

予約券受け取り⇒整列⇒入場ではなく
整列⇒予約券受け取り⇒入場となっている。

更に並ぶ際には間隔を空けて、検温と手指のアルコール消毒もあり。

会場内は一席を空けての案内。
何時もより入場者が少なめな気がするし、上記の処置で
観易いのは有り難い。


今日の一つ目の鑑賞プログラムは”A&J 7”。

作品は四本。

〔Neglected(なおざり)〕

韓国映画。邦題よりも英語タイトルの方が言い得て妙な内容。
母親にネグレクトされた娘が取った行動とは?がキモ。
歪んだ親子関係の帰結に慄然とするのだが。


〔記憶の息子(Son of Memory)〕

何故か〔鉄腕アトム〕を思い出してしまう。

アンドロイドを使い、死者を四十九日間だけ、
外見や思考もそのままに蘇らせるプロジェクト。

その間に突然亡くなった親族を見送る心積もりを整える趣旨も
さて、そう上手く行くのだろうか?


〔Final Exam(最後の試験)〕

四本の中では一番のお勧め。

進学校で数学の成績を争う三人の級友。
教師から一人のクラスメイトの面倒を見るように頼まれるのだが、
その彼女はALSを患い入院の予定。次が最後の試験になるかも。

望みは数学の試験で一番を取ること(満点ではなく、一番なのがミソ)。
それを叶える為に三人が練った作戦や如何に。

うち一人の男子は、好成績を上げれば親から褒章を約束されている。
友情を取るか実利を取るか。大人でも迷うよねぇ。


〔湯沸かしサナ子、29歳(Sanako Yuwakashi, 29 Years Old)〕

寂れつつある地方都市に住む『サナ子』は二十九歳。
牛乳配達で生計を立てるも、もやもやとした思いを抱えている。

そんな折、配達先の銭湯が突然の廃業宣言。
それを知った『サナ子』はある決断をする。

一種のファンタジーも主人公のこれからを
思わず応援したくなる。


終映後には、二人の日本人監督による短いティーチイン。

ただ、その後の換気の為か、時間が短めに設定されていたのはやや不完全燃焼。