今日の二つ目の鑑賞プログラムは”NON-FICTION 3”。
タイトルこそ「ノンフィクション」となっているけれど
どちらかと言えば「ドキュメンタリー」に近い印象。
〔On Hold(保留中)〕
フィンランド映画。
若者向けの電話相談室に掛かって来た通話を
内容はそのまま、老齢の男女が無表情で再現する。
中身と外見の乖離で違和感はありつつも、
中には妙にピタッと嵌っているケースもあり。
北欧の国でも抱えている問題は近似なのだと
驚かされもするのだが。
〔Clatter(鳴り響く音)〕
おお!ここがあの〔パピヨン〕の実際の舞台かと感動。
監獄は閉鎖され荒れ果てる一方。自然が次第に侵食しつつある建造物を遺産化し
観光も含め後世に残すことはできないのかしら。勿論、負の歴史の代表として。
〔Kamali(カマリ)〕
おそらく舞台はインドと思われ。
女性の地位は低く、因習や宗教に基づく差別も厳然として残る。
スケボーとサーフィンに勤しむ娘『カマリ』を思い、
シングルマザーの『スガンティ』は願掛けの巡礼の旅に出る。
彼女の願い事が何かは判らないけど、一つ自分の娘だけにとどまらず、
全ての女性の地位向上が根底にあるのは確かなところ。
〔Tā Moko - Behind the Tattooed Face(タ・モコ ー タトゥーの下にある素顔)〕
〔THE HOUSE IS BLACK(あの家は黒い)〕
作品は五本も、後の二本は時間の関係で観ることが能わず。
頗る残念。