標題よりもサブタイトルである
”日本の新進作家 vol.16”の方が通りが良いのでは。
【2階】のこちらの展示も
一般の入場料700円が無料且つ、場内はさほどの混雑にはなっておらず
鑑賞に支障がきたされないのは嬉しい限りで。
計六名の作品群が並び、中には記憶の片隅に引っ掛かる名前も。
が、入って直ぐのスペースに配された
『藤安淳』による〔empathize〕にやはり魅かれる。
自身がそうであることがベースにあり
双子として生まれた人達を写して回る。
基本、二枚で一対ながら、
中には一葉だけがぽつんと置かれているケースが。
既に亡くなったのか、それとも音信が途絶えているのか、或いは
許諾が得られなかったのかと、その理由を勝手に推理したり。
基本、一卵性を選択しているようで、
両の写真には瓜二つの顔。
髪型や服装が似ていたり違っていたりするのも
故意かそれとも恣意かと穿った見方をしてしまう。
歳が離れてさえいれば、そんな見られ方を
されることすらないだろうにと改めて思い至る。
冒頭に配された一枚は、おそらく自分のポートレイトだろうが
自身の?それとも兄弟の?とちょっと気になる、なにせ
タイトルの「empathize」は共感や感情移入の意だから。
会期は~1月26日(日)まで。