年初にこの場所に来るのも四年ぶり。
500円の入場料が無料になる有り難い企画も、
大規模改修工事の為に館自体がお休みだったからね。
併催されている三つの企画展からの流れの客もあろう、
場内はそこそこの来場者で賑わっている。
開催の辞を読むと上記の期間中に新たに収蔵された四百点から
寄贈された作品を中心に百六十点と書かれている。
なるほど、ある意味、統制が取れてないと感じたのは
故が無いわけでもないのだな。
目についた作品を拾って行くと、先ずは戦争画
中でも『藤田』の二点。
「国立近代」では大作が幾点も、こちらでは小品。
それでもその彩色で、作者がぱっと判ってしまうのだから
もち味ってホントに凄いと思う。
同様に特色により作者がぱっと知れてしまう
『オノ・ヨーコ』の作品群。
高い場所に掲げられた「YES」の文字は
あの有名な〔yes〕とはちと違うけど、そのあとに続く幾つかの単語を含め
歩を進めるに連れ口元に笑みがこぼれて来る。
キャッチーさから言えば女性に絶大な人気の『草間彌生』の作品は
【3F】にかなりのスペースを割いて。
先の『小野洋子』もそうだけど、少女のの頃は
「美」を形容しても良いくらいだったのは
今となっては衝撃なのは、ちょっと逸れたハナシで。
出口に近いスペースには『宮島達男』の
〔それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く〕
が変わらずに置かれている。
添えられたキャプションを読むと経年劣化により赤色発光ダイオードを交換
と書かれているけれど、それが正解な行為なのかには首を傾げる点もありで。
会期は~2月16日(日)まで。