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山沢栄子 私の現代@東京都写真美術館 2020年1月2日(木)

本日無料の日。

以前は映画を除く全館だったのが
ここ暫くは【3階】と【2階】の展示に限定。

ではあるものの標題展なら一般の入場料700円が
タダなのはやはり有り難い。

にも拘わらず、場内はかなり空き空きの状態で
ここ数年の喧騒は何だったの?と訝ってしまうほど。

展示内容によるものかそれとも
世間の志向の変化か。

ちょっと出ただけだけど、都内も川崎も
例年より人出が少なく見えるのは気のせい?

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『山沢栄子』は日本に於ける女性写真家の嚆矢と来歴にあり、
生年~没年を見れば、なるほどと納得。


展示は四つのコーナーに分けられ、
入って直ぐのスペースは”第1章 私の現代”とのタイトル。

並んでいるのは〔What I Am Doing No.**〕と題された{抽象画}めいた作品の数々。

添えられた英文キャプションも参照しながら見て行けば
元は違うタイトルだった写真も、その後標記に統一していったらしいのね。


”第2章 遠近””第3章 山沢栄子とアメリカ”ではスナップの類が。

先に並んでいたものよりも、こちらの方が好きだなぁ、単純に。


そして最終章で”第4章 「写真家」山沢栄子”ではポートレイト
中でも『山本安英』を撮ったものが多く並ぶ。

イマイマの人にはあまり関心もないだろうけど
我々の世代には〔夕鶴〕の『つう』を演じた女優さんなのよね、
もっとも並んでいるのは、それ以外の舞台での出演がメインだけれど。


明治~大正~昭和~平成を生き、戦禍もくぐりながら
しかとした足跡を残した女性の強靭な精神が
画面からぐっと溢れ出て来るような一枚一枚に目が惹き付けられてしまう。

会期は~1月26日(日)まで。

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