標題館は二度目の訪問。
前回は常設展だったのだが、
今回は見逃せない企画あり。
あの「高橋コレクション」とのコラボ展、タイトルも
”川端龍子vs.高橋龍太郎コレクション ―会田誠・鴻池朋子・天明屋尚・山口晃―”
と冠され、皆々が好きな作家さんなので
一も二も無く駆け付ける。
一般の入場料は500円。
もっとも展示されてる招待作家の作品は何れも既見。
しかし、それが『龍子』の作品と重ね合わされると
また面白い意味合いが立ち上がって来る。
そのあたりはキュレーターの腕の見せ所だが
やはり白眉は戦争画のコーナー。
『龍子』の〔香炉峰〕と〔水雷神〕、
『会田誠』の〔紐育空爆之図(にゅうようくくうばくのず)(戦争画RETURNS)〕が
三角形に配されたコーナでは
長きに立ち止まり、体をくるくる回しながら見入ってしまう。
何れも本歌があり、
しかしそこから派生した本作はもの悲しい波動しか感じられず。
その結果が『龍子』の〔爆弾散華〕に帰結するのだが。
それ以外の『鴻池朋子』『天明屋尚』『山口晃―』の作品にしろ、
やはり戦いを題にしたもの。
しかし本館の一番奥に置かれているのは
奈良時代の〔十一面観音菩薩立像〕であるのは
何とも示唆的だ。
会期は~ 11月7日(日)まで。
https://www.ota-bunka.or.jp/facilities/ryushi/exhibition?23564