封切り七日目。
席数489の【SCREEN12】の入りは三割ほど。
客層はかなり高齢に振れている。
周辺部のあれやこれやを初っ端に、なんやかやとかまびすしい一本。
が、
主演級俳優の言動やら
原作との乖離やら
その他設定等諸々への非難も多くは些事。
主演級俳優の言動やら
原作との乖離やら
その他設定等諸々への非難も多くは些事。
それら騒音は一顧だにせず
取り敢えずは劇場へと足を運ぶことが吉。
取り敢えずは劇場へと足を運ぶことが吉。
先ずは「いぶき」艦長を演じた『西島秀俊』が良い味を出している。
〔沈黙の艦隊〕から連綿と続く、沈着さと常に先読みをする慧眼を持つリーダー。
状況を鑑み結果的には思惑通りにコトを運んでしまう。
ややの都合の良さは散見されつつ、人物像の描写にはぴたりと嵌まっている。
ややの都合の良さは散見されつつ、人物像の描写にはぴたりと嵌まっている。
目標の実現には邁進しながら、
敵も味方も併せて、極力人を殺めない行動を選択するスタンスの一貫性もある。
敵も味方も併せて、極力人を殺めない行動を選択するスタンスの一貫性もある。
とかく不要論の多い(笑)コンビニのシーンも緩急のためには不可欠。
何気ない日常が、予期せぬ情報だけでも
忽然と修羅場に変容してしまう儚さをユーモラスにの表現。
忽然と修羅場に変容してしまう儚さをユーモラスにの表現。
エピソード間の繋ぎとなる小道具もきちんと盛り込み
糸を張っているのは上々。
糸を張っているのは上々。
『佐藤浩市』の総理大臣も見事な配役。
当初は優柔不断な歯がゆささえ感じるのに
それらは筋の通った思想が背景にあることが次第に明らかに。
それらは筋の通った思想が背景にあることが次第に明らかに。
国の舵取りを任せられる領袖として成長して行く過程で
顔つきまでもが変容する演技は、素晴らしいとするに十二分。
顔つきまでもが変容する演技は、素晴らしいとするに十二分。
おそらく彼の言動こそが、原作者の思想をそのままに体現しているのだろう。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
ここに挙げた幾人かの主要な人物たちが
なにがしかの「決断」をすることで物語は進行する。
なにがしかの「決断」をすることで物語は進行する。
凶と出るのか吉と出るのかその時点では不明だけれど
動静を勘案しつつ次々と下される覚悟が絡まり合いながら、
ストーリーが時には重く
時には軽やかに転がって行く。
動静を勘案しつつ次々と下される覚悟が絡まり合いながら、
ストーリーが時には重く
時には軽やかに転がって行く。