封切り四日目。
席数131の【SCREEN3】の入りは二割ほど。

冒頭から小気味の良い語り口。
と同時に、観客は物語世界の中にぐっと引きこまれる。
ほんの数年前に刊行された自伝を原作としているとはいえ、
その脚色の術が上々なわけだ。
その脚色の術が上々なわけだ。
本編自体は二時間を超えるやや長尺。
登場人物たちは速射砲の様に会話する。
登場人物たちは速射砲の様に会話する。
それでもその長さはまるっきり感ぜず
緩急の配分も良く、緊張は最後まで持続する。
緩急の配分も良く、緊張は最後まで持続する。
さて『モリー』の「ゲーム」である。
主催する闇のポーカーそのものを指すのは勿論、
そのスキームを維持・拡大していくことそのものが
彼女にとってのゲームであるのだろう。
そのスキームを維持・拡大していくことそのものが
彼女にとってのゲームであるのだろう。
本来兼ね備わっている素養を駆使し、スポーツで鍛えた体力が加われば
もう鬼に金棒。
かなりの全能感を感じられるのではないか。
もう鬼に金棒。
かなりの全能感を感じられるのではないか。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
とは言うものの『モリー・ブルーム』、イイ人過ぎ。
ポーカーの参加者が負け続けるとそれとなく気を遣うし
顧客の名前を明らかにすることは
司法取引をちらつかされても一顧だにしない。
顧客の名前を明らかにすることは
司法取引をちらつかされても一顧だにしない。
あまりにも正義派過ぎて、(勿論、自伝で
自身のことを悪くは書かないだろうが)少々鼻白む。
自身のことを悪くは書かないだろうが)少々鼻白む。