RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

コレット@TOHOシネマズシャンテ 2019年5月27日(月)

封切り十一日目。

席数201の【シャンテ-2】の入りは二割ほど。


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流れてしまった時を取り戻せないのが残念で。

やはり〔ファントム・メナス〕での『サーベ』の頃が
キーラ・ナイトレイ』、最上の美少女だったかも。

それでも〔わたしを離さないで〕の時も
まだそう表現しても良いくらいの麗しい外見だった。

この時の彼女は25歳。


そしてほぼ十年後の今、本作の主人公『コレット』の
20歳からの半生を演じる。

さすがに少々苦しくね?いくら美貌は衰えてないと言っても。
冒頭のシークエンスではやはり違和感はありまくり。

それが役上の年齢に近づくに連れ、すっと印象が嵌まって行く。
素晴らしいな。

もっとも顔の成長に反して、根っからの貧乳は今でも変わってないのだが。


それはさておき、元々社会活動にも熱心な彼女のこと、ベルエポックの時代の
しなやかでしたたかな先進的な女性を演じるにはぴったりだったかも。

サラ・ベルナール』の名前が聞かれ、であれば
ミュシャ』も生きた時代。

『モネ』の油彩にも描かれた景色や風俗そのままを背景に
一人の女性の自立が語られる。

妻を自分の所有物程度にしか考えない夫や、
凝り固まった社会規範からの卒業に
思わず大きな拍手を贈ってしまう。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


が翻ってみれば、本邦では『樋口一葉』がほぼほぼの同年齢。

一対一の比較は正しくないけれど、彼我の差に愕然となる。