封切り二日目。
席数100の【シアター3】の入りは四割ほど。
うん、うん。わかる、わかるよ。
皆、同じ期待だよね。
皆、同じ期待だよね。
冒頭から複数の時代の異なる人物の挿話が
散発的に語られる。
散発的に語られる。
ありがちな手法ではある。
しかし本作に限っては、判り易い語り口とはとても言えない。
しかし本作に限っては、判り易い語り口とはとても言えない。
都度「20※※年(の出来事)」との表示はあるものの、
年代だけでも四つ、登場人物だけでも十人はいるので
脳内整理が一苦労。
年代だけでも四つ、登場人物だけでも十人はいるので
脳内整理が一苦労。
短いエピソードが粛々と積み上げられ且つ
会話中には氏名すら明示されないので
観る側は著しく混乱する。
会話中には氏名すら明示されないので
観る側は著しく混乱する。
どれもこれもが思惑を裏切る流れで進んでいく。
で、〔ゴドーを待ちながら〕の様な流れになるのかと思えば
それすらもあっさりとひっくり返し、
最後には冷水を浴びせられる場面も設定され、
あぁでも美化された思い出なんて、こんなものかもしれないと
自分の身に引き当て悲しくなったりもする。
それすらもあっさりとひっくり返し、
最後には冷水を浴びせられる場面も設定され、
あぁでも美化された思い出なんて、こんなものかもしれないと
自分の身に引き当て悲しくなったりもする。
が、そんな中で
将来成りたいものがあり、今いる場所から飛び立つことを夢見ていた時代こそが
いかに輝いていたかが提示される。
将来成りたいものがあり、今いる場所から飛び立つことを夢見ていた時代こそが
いかに輝いていたかが提示される。
人間は現在の居場所や境遇に、なかなかに満足できないもの。
そこからの救済を常に望んでいる。
そこからの救済を常に望んでいる。
けして夢破れてもおらず、くすんでいるわけではないけれど、
希望に満ちていた十代後半のあの一瞬の煌めきが今との比較で燦然と光り出す。
希望に満ちていた十代後半のあの一瞬の煌めきが今との比較で燦然と光り出す。
ちょっと変化球な表現と思った。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。
アップの多用にも十二分に耐えられ
その年代の設定も全然OK。
その年代の設定も全然OK。
先に挙げたおぢさん達の要望には
存分に応えたビジュアルだったかと。
存分に応えたビジュアルだったかと。