封切り二日目。
席数345の【シアター6】の入りは八割ほど。
「PG12」のシバリがあるせいか
客層は中高年が多目。
客層は中高年が多目。
でも、目を背けるような残虐シーンが
そうある訳じゃあないんだが・・・・。
そうある訳じゃあないんだが・・・・。
二時間四十分の長尺。
そんなに長くちゃあインターミッション入れてくれないと
最近じゃあトイレが近くなったおぢさんは
最後まで観通せないかもとの心配は全くの杞憂。
そんなに長くちゃあインターミッション入れてくれないと
最近じゃあトイレが近くなったおぢさんは
最後まで観通せないかもとの心配は全くの杞憂。
ぐいぐいと画面に引き込まれてしまい、
あっと言う間の三時間弱。
実時間よりもかなり短く感じる。
あっと言う間の三時間弱。
実時間よりもかなり短く感じる。
そして我々の眼前には
教えを信じるって何なのさ?との重厚なテーマが
ど~んと突き付けられる。
教えを信じるって何なのさ?との重厚なテーマが
ど~んと突き付けられる。
それにしても『スコセッシ』、もう七十も半ばなのに
こんなチカラ強い作品を撮れるなんて
まだまだ枯れてないね。
こんなチカラ強い作品を撮れるなんて
まだまだ枯れてないね。
信仰を捨てない者はそのまま殉教し
その一連の経緯が本作では繰り返し描かれる。
その一連の経緯が本作では繰り返し描かれる。
彼は「踏絵」もあっさり踏むし、自分が助かる為であれば
仲間さえ簡単に売ってしまう。
仲間さえ簡単に売ってしまう。
しかし、『キチジロー』こそが人間らしさの体現ではないか。
自分だったらたぶん、さっと踏んじゃう。痛みには弱いもの。
生きていればこその信仰でしょ。
生きていればこその信仰でしょ。
後で許しを乞えばいいんじゃない、
命あっての物種だし。
命あっての物種だし。
実際史実では、その様な「隠れキリシタン」が増えて行く訳だから。
その葛藤を、しかしどちらの側が正しいとか間違っているとか
殊更に肩入れすることはない。
殊更に肩入れすることはない。
何れも有り得ることとしての描写に終始する。
そして表面的にはいざ知らず、
信心は胸の奥にこそ在ることを
静かに指し示す。
信心は胸の奥にこそ在ることを
静かに指し示す。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
なので「私は神の声を聴いた」と称する者が
多く現われる訳だけど。
多く現われる訳だけど。