新聞に掲載されていた割引券を利用し
一般入場料100円のところを50円で。
「たば塩コレクションに見る」とも冠されているので、
よく考えれば同館お得意の煙草関連と推測はつきそうなものの
あまり考えを巡らすこともなく訪問したら、
あっそうなんだ、と。
江戸時代だって「引き札」等の一種チラシ類はあったわけで、
先ずはそこから説き起こす。
明治~昭和と時代を進めながらポスターの変遷を追っていく。
残されている原画と実際に印刷されたものを並べ
比較する等の展示の工夫も。
個人的に興味深かったのは、昭和三十年代の
『司葉子』『水野久美』『香川京子』『八千草薫』等の
当時の美人女優があしらわれた数枚。
イマイマならイメージ的な側面でムリなビジュアルも、
その頃は却ってお洒落で事務所的にも問題がなかったんだろう、と感じる
時代的な考え方の移ろい。
もう一つは戦中の「慰問煙草」関連の資料一式。
半年前に読了した『押田信子』による
〔抹殺された日本軍恤兵部の正体〕中の記述が思い出され、
ああ、これがその実物なのだなとの感慨。
会期は~2月16日(日)まで。