RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー@TOHOシネマズ上野 2018年7月14日(土)

封切り三週目。

席数199の【SCREEN8】は満員の盛況。


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Rogue One〕の出来の良さ、評価の高さ、
興収の上がりを見て、制作・配給サイドは
一話完結の体裁にしたことに対して
たぶん「しまった」と臍を噛んだことだろう。

その過ち(?)を繰り返さぬ意気込みからだろう、本作は
予め次作以降の制作を前提に全てのストーリーが組み立てられている。


勿論、〔A NEW HOPE〕への繋ぎも完璧で、
そちらで見るエピソードへの関連もきっちり盛り込まれている
(時制的に若干首を傾げる部分もあるけれど)。

それ以外にも過去作からの引用は多々あり、
何れもがぴしっと嵌まっている。

そういった意味で〔The Empire Strikes Back〕の『ローレンス・カスダン』を
脚本にアサインしたことは大正解と言えるだろ。


で、本作は「愛すべきキャラクター」の『ハン・ソロ』が
如何にしてそうなりえたかの前日譚。

『チューバッカ』『ランド・カルリジアン』との出会い、
「ミレニアム・ファルコン」を手に入れるいきさつ。

彼が使用する銃や、持っている小物が何故それなのかまで、
微に入り細に入り他のエピソードとの破綻が起きないように
練りこまれている。


が、それにしては、予告編やフライヤーを見るにつけ
なんでこんなに『ハリソン・フォード』に似ていない役者を
キャスティングしたんだろうと
かなり疑問に思ったわけだ、正直。

ところが観ているうちに『オールデン・エアエンライク』が最初から
ハン・ソロ』だったような既視感にとらわれてしまう。

細かい仕草が表情が、まさに彼そのもの、
まるっきり違和感がないし。

中途半端な演技しかできないアイドルを使う本邦とは異なる
彼の国の役者の層の厚さを改めて感じさせる。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


Rogue One〕と比較して云々する向きもある様だけど、
さすがにそれは辛いだろうと思う。

先の作品は、
斬新さの〔A NEW HOPE
脚本の冴えの〔The Empire Strikes Back〕に比肩する出来なんだから。


なので個人的には、続編の制作を激しく希望。

本作でばらまかれた数多の謎に、きっちり
落とし前付けて貰いたいもの。