封切り三日目。
席数119の【シアター7】の入りは六割ほど。
時代劇ということもあり、
客層はやはり老齢に振れている。
客層はやはり老齢に振れている。
その顛末を描く、先ずは名刺代わりとなる一本。
本作の出来の良さ、そして評価の高さから
本来なら続編の制作を期待すべきも、何分にも原作は全51巻の大長編。
本来なら続編の制作を期待すべきも、何分にも原作は全51巻の大長編。
連続ドラマなら兎も角、映画シリーズにはとてもムリ。
どうした意図での今回の映画化?と訝りはしつつ、それでも
良作を観られたことの喜びの方が先に立つ。
良作を観られたことの喜びの方が先に立つ。
それに比して本作は殺陣の外連味に目新しさは無く、場数も必要最低限も
ドラマのパートを盛り立てる為のスパイスとして十全に機能している。
ドラマのパートを盛り立てる為のスパイスとして十全に機能している。
何よりも、勧善懲悪が明確に描き分けられている分かり易さ。
藩の中での新旧の争いと、幕府というより大きな舞台での新旧の諍い、
それにまつわる陰謀に翻弄されながらも抗う主人公と周囲の人々を見守る
作者の視線はどこまでも温かい。
それにまつわる陰謀に翻弄されながらも抗う主人公と周囲の人々を見守る
作者の視線はどこまでも温かい。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
原作・脚本・役者がきちんとしていれば
これだけの筋の善い娯楽映画ができるとの恒例。
これだけの筋の善い娯楽映画ができるとの恒例。
制作サイドは濫造ではなく、良質作品の掘り起こしに血道を上げて頂きたい。