RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

氷菓@TOHOシネマズ上野 2017年11月11日(土)

標題館はほんの一週間前のニューオープン。
テナントとして入っている施設も同様。

その為か館内は相当の混雑。


オマケにロビーが小さくって人で溢れ返っている。
通路も狭いし、トイレも数が少なくて常に行列状態。

ハレの場なんだから、もっとゆったりと設えて欲しいもの。


加えて場内の案内も不親切で、
今日鑑賞予定の【SCREEN1】は
いったいどこにあるんですか~?

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おっと閑話休題


標題作は封切り九日目。

席数97の【SCREEN1】の入りは七割ほど。


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学園ミステリーに安楽椅子探偵の要素を盛り込む。

なんと言っても主人公の『折木奉太郎山崎賢人)』のモットーは
「やらなくてもいいことならやらない。
やらなければいけないことは手短に」の超省エネぶり。

なので自分から捜査な動くどは無いに等しい。


それでも幾つかの事件が解決できるのは、
それが不思議とも表現できないような日常のちょっとした「ひっかかり」だから。

先ずは手始めに二つ程の謎を解き、その手並みを見せつつ、
主人公と関係者
特に狂言廻しとなる『千反田える広瀬アリス)』の人となりを
さらっと紹介する。

施された仕掛けはたいして感心する出来ではないけれど
語り口が優れているので違和感がない。

そしてメインである「古典部」の会報誌「氷菓」の謎解きに
なだれ込んで行くのだが・・・・。


幾つかの伏線が張られ、その解決の過程で
少しづつ開陳される回答は、予想通りのものもあり
ある意味裏切られる内容もあり。

それでも一番の疑問は
地域の有力者である一家に連なる人間に対して
そんな対応が本当にできるんですかい?ましてや田舎なんですぜ、との
思いがもっとも大きい。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


広瀬アリス』は三年前の〔銀の匙 Silver Spoon〕の時はまだ良かったが、
ぼちぼち高校生の設定は耐えられなくなって来たかも。

特にアップのシーンが多い本作では
余計にそれを感じる。