封切り八日目。
席数331の【シアター3】の入りは一割ほど。
「神の舌」を持つ料理人が居る。
が、そういった天才肌にありがちな
他人を自分より劣る存在と見下す態度が災いし、
折角持った店も潰してしまい、多額の借金を負う身。
他人を自分より劣る存在と見下す態度が災いし、
折角持った店も潰してしまい、多額の借金を負う身。
今では流れの料理人として、一回の料理を多額の金銭で請け負う。
そんな彼の元に不可解な依頼が舞い込む。
此処での疑問が一つの物語の綾。
そして動き出した『充』の前には都合良く
次から次へと手掛かりが現われ、滞ることがない。
次から次へと手掛かりが現われ、滞ることがない。
上手く行き過ぎてないか?
しかしオハナシも半ばを過ぎた頃から
朧げながら全体の骨格が見え始める。
朧げながら全体の骨格が見え始める。
ああ、成る程、こ~ゆ~仕掛けだったのね、と
思わず膝を打つ。
思わず膝を打つ。
同じ天賦の才を持つ以外にも
二人の料理人の人となりの類似性や
彼等に寄せる周囲の人々の想いの近似も含めて
物語りがまるっと綺麗に収斂して行く様は
見事の一言に尽き、
若干、竜頭蛇尾の嫌いはあるものの、
頗る良く練り上げられたストーリーに感服する。
二人の料理人の人となりの類似性や
彼等に寄せる周囲の人々の想いの近似も含めて
物語りがまるっと綺麗に収斂して行く様は
見事の一言に尽き、
若干、竜頭蛇尾の嫌いはあるものの、
頗る良く練り上げられたストーリーに感服する。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
それにしても、最初の方は
鼻持ちならないイヤな男を演じていた『二宮』クン、
あることを契機に顔つきまでガラッと変わってしまう。
鼻持ちならないイヤな男を演じていた『二宮』クン、
あることを契機に顔つきまでガラッと変わってしまう。
このあたりの表現力は本当に大したものだ。