封切り二週目。
席数201の【CHANTER-2】の入りは九割ほどと盛況。
いくらファーストデイとはいっても
昼下がりの上映回でこの混雑は凄いかも。
昼下がりの上映回でこの混雑は凄いかも。
夜の回に至っては満員札止めだし。
今回も例によって邦題の付け方が良くない。
原題は〔MISS SLOANE〕。
原題は〔MISS SLOANE〕。
アメリカ合衆国でのロビー活動のセンセーションさを描いているのは確かで
ハラハラドキドキが止まらないんだけど、
一連のエピソードを通して主人公の人となりを描くことにも眼目がある訳だから
その辺をもうちょっと意識して貰いたかった。
ハラハラドキドキが止まらないんだけど、
一連のエピソードを通して主人公の人となりを描くことにも眼目がある訳だから
その辺をもうちょっと意識して貰いたかった。
それにしても、彼の国でのロビー活動の実態はホントに理解し辛い
(司法制度についても同様だけど)。
(司法制度についても同様だけど)。
その境界の部分も含め我々にはほとんど判らない。
なのでここでは深く考えることをせずに、
口をポカンと空け、速射砲の様に繰り出される会話を
耳の右から左に流しながら、物語の推移だけを追うのがベストの鑑賞法。
口をポカンと空け、速射砲の様に繰り出される会話を
耳の右から左に流しながら、物語の推移だけを追うのがベストの鑑賞法。
それだけでも、本作の緊迫感を味わうには十分。
どのようにして相手を出し抜き法案を通すか、或いは通させないかの攻防は、
常に二手三手の先を読み、対する罠を周到に仕掛ける。
常に二手三手の先を読み、対する罠を周到に仕掛ける。
不利な情勢になったかと思えば、それは逆転させるための布石であり、
最後に笑うのは一体誰なのか予断を許さない。
最後に笑うのは一体誰なのか予断を許さない。
しかし各シーンを丁寧に解釈して行けば、最後のオチの予測は
予め予見できる。
予め予見できる。
130分を超える尺ながら、監督は無駄なシーンを作らず、
全てが意味のある場面の几帳面な編集も冴える。
全てが意味のある場面の几帳面な編集も冴える。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
そして全てのエピソードを観終えた時に、
二転三転するストーリーへの興奮と共に
勝つ為には身内すら出し抜く徹底的な合理さの影に
圧倒的な孤独さや優しささえ潜む主人公の本質が明らかになる。
二転三転するストーリーへの興奮と共に
勝つ為には身内すら出し抜く徹底的な合理さの影に
圧倒的な孤独さや優しささえ潜む主人公の本質が明らかになる。
観客は強靭さ以外でも、彼女に対してシンパシーを持つこと請け合い。