封切り三日目。
席数130の【シアター2】の入りは七割ほど。
しかし、格闘の世界では、技量が同じであればより体重の有る方が、
同じ程度の外見であれば男性の方がより優勢なのは自明。
同じ程度の外見であれば男性の方がより優勢なのは自明。
過去の作品にありがちだった、華奢な女子が大男を薙ぎ倒す、との
あまりにもオハナシ的な約束を踏襲せず、主人公の『ロレーン・ブロートン』は
一戦が終われば息も絶え絶え、おまけに身体や顔に刻まれる無数の傷。
あまりにもオハナシ的な約束を踏襲せず、主人公の『ロレーン・ブロートン』は
一戦が終われば息も絶え絶え、おまけに身体や顔に刻まれる無数の傷。
あくまでもリアルさを前面に押し出したシーンの数々。
徒手の場合でも、ひたすら相手の急所だけを取りに行く。
えげつない殺陣の連続。
なまじ普段をスタイリッシュに決めているだけに、その落差も大きい。
なまじ普段をスタイリッシュに決めているだけに、その落差も大きい。
しかもその殆どが近接戦であり、
カメラは吸い付くように離れず一部始終を捉える。
カメラは吸い付くように離れず一部始終を捉える。
殴り合いから投げ出され、階段を転げ落ちるまでを
ワンカットで撮り切るシーンの迫力たるや。
ワンカットで撮り切るシーンの迫力たるや。
スタントマンの受けの凄さを思い知らされる。
唐突さと共に、スタントの凄まじさにも慄く。
ストーリー自体は有りがちな「エスピオナージ」もの。
登場するエージェント達は皆が皆、自分の生き残りの為に
仲間なぞ平気で犠牲に。
仲間なぞ平気で犠牲に。
組し反し、裏切り裏切られの連鎖が際限ない。
が、二転三転して行くようにも見えるけど、
実際は一本道。
実際は一本道。
国家を跨いだ離反の組織の粛清にこそ
一連のテーマはある訳だが。
一連のテーマはある訳だが。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
顔を覚えにくい外国人と
その名前、或いは時制の統一に少々難渋するけれど、
観終われば手の上で転がされていたのは
東側・西側のスパイだけでなく、観客の側も
だったことが良く判る。
その名前、或いは時制の統一に少々難渋するけれど、
観終われば手の上で転がされていたのは
東側・西側のスパイだけでなく、観客の側も
だったことが良く判る。
しかし、観ている最中では、ハラハラドキドキが止まらないんだ。