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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

第2回菊池寛実賞 工芸の現在@智美術館 2017年2月12日(日)

一般の入場料は1,000円だが招待券を頂いた。


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十二名の作家の
六十点ほどの作品が
薄暗い地階の空間に整然と並んでいる。

陶磁・金属・ガラス・竹と素材も
勿論、技法も様々。


中でも截金ガラスの『山本茜』の作品群が素晴らしい。

金箔で描いた細かい文様をガラスに封じ込め
それを組み合わせることで立体化する。

角度を違えて観ることで、夫々の文様が重なり
複雑且つ玄妙な色を放ち出す。

ガラス自体が持つ透明感とも相俟って、
優美の世界に誘い込まれる様だ。


『留守玲』の鉄を素材にした作品も面白い。

その原材料は勿論、躯体だって頑丈なハズなのに、
錆の効能だろうか、細くて薄くて儚いものにすら見えてしまう。

この手で触れれば、はらはらと散り、崩れてしまいそうな
独特の感覚。


竹細工にしても、
同じ素材を使いながらも、三人の作家の表現は三様。

そのフォルムの美しさに惚れ惚れとしてしまう。


会期は~3月20日(月)まで。