封切り二週目。
席数122の【SCREEN11】の入りは八割ほど。

目の前には常に二つの路がある。
先のコトは考えずに今のやり方を粛々と進めるか、それとも
大きな変革を選択するか。
大きな変革を選択するか。
尤も、自分の身に当て嵌めて見ても、やっぱり
波風立たない方に進んでしまうだろう。
波風立たない方に進んでしまうだろう。
だがそこに、新任の編集局長が赴任して来た事から
(街にとっての)大きな不協和音が起きる。
(街にとっての)大きな不協和音が起きる。
ただ傍から見れば、彼は至極真っ当なことを主張しているに過ぎない。
聖職者だからと言って、全てが免罪されて当然なのか、と。
聖職者だからと言って、全てが免罪されて当然なのか、と。
一人一人の穏当な判断が積もりに積もって、
常識からは懸け離れた事態になってしまってはいないかと。
常識からは懸け離れた事態になってしまってはいないかと。
頗る地味な映画だ。
目を見張るほどの大きな山場が用意されているわけでもない。
目を見張るほどの大きな山場が用意されているわけでもない。
地道な取材の現場が坦々と描かれる。
でも、実際はこの通りなんだろうね、多分。
でも、実際はこの通りなんだろうね、多分。
しかしそれでも、この緊迫感は並大抵のことではない。
私生活を犠牲にしてまで取材に邁進する記者達の熱い姿勢に
ぐいぐいと引き込まれて行ってしまう。
二時間強の尺を短く感じてしまうほど。
ぐいぐいと引き込まれて行ってしまう。
二時間強の尺を短く感じてしまうほど。
そしてもう一つ驚かされる
海外での宗教の隠然たる影響力。
海外での宗教の隠然たる影響力。
地域のコミュニティだけに留まらず、学校やスポーツの分野、
司法立法行政、果ては財界までも
ぐるっと括ってしまっている。
司法立法行政、果ては財界までも
ぐるっと括ってしまっている。
それはマスコミにまで波及し、
メディアの側も最初のうち、多くは腰が引けている描写もあったしな。
メディアの側も最初のうち、多くは腰が引けている描写もあったしな。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
例によってこれも事実を基にした物語であることが
最初に提示される。
最初に提示される。
また、新聞記者達の一人一人を
取り立てて英雄らしく描いてないコトにも好感が持てる。
取り立てて英雄らしく描いてないコトにも好感が持てる。