RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ギリシア考古学の父 シュリーマン@古代オリエント博物館 2015年11月8日(日)

これだけ長く東京に居て、しかも【池袋】は馴染みのエリア、
加えて、今でも年に何度かは足を運ぶのに
当該館への訪問は初めて。

場所は【サンシャインシティ文化会館】の7階。


標題の企画展は本日が最終日。

イメージ 1


一般の入場料は通常600円だけど
本展に限り1,000円となる。

今回は招待券を頂いた。


それにしても随分と挑発的なタイトル。
そりゃ~、写真だけ出されても
直ぐにそうと特定できる人はそんなにはいないだろうし。


展示自体は「天理大学創立90周年記念巡回展」とサブタイトルにあるように
かなり多くの品を同大からの提供で賄っている。

でもなぁ、展示数が多くないなぁ。
正直ちょっと拍子抜け。

確かに『シュリーマン』直筆の手紙を初めとする
貴重なものも多いんだろうけど
「博物館」との響きから受ける
圧倒的な物量面でも期待からは大きく乖離している。

教科書で必ず見る物語風の絵柄が描かれた壷、
「アテナ」像でお馴染みの「コリントス式」の青銅製の兜などの
実物を拝見できる楽しみがあるのも事実なんだけどね。


ただ、出口に近い場所に
特別のコーナーが設えられ、これには心を動かされた。

何かと言えば、それは「パルミラ遺跡」のジオラマと写真。

報道だけではピンと来なかったけど、紀元前三世紀からの遺構が、
まだ、こんなにちゃんと、しかも広範囲に残っていたのね。

それを俯瞰的に実感できる、得難い機会だった。

でもね、ここ一年の間に、破壊されちゃたんだよね。

なんて悲しいし悔しい出来事だろう。