RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

起終点駅 ターミナル@TOHOシネマズ日本橋 2015年11月14日(土)

封切り八日目。

席数143の【SCREEN9】の入りは五割ほど。


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荻上直子』の一連の作品を思い出してしまった。
特に何が起きると言うことも無く、
平坦に時間だけが過ぎて行く。

時々の世相を映すことで、支持されたりはするんだけど、
本作を貫くティストがイマイマの時代の空気なんだろうか。

確かにそれなりのクオリティにはなっているけれど、
果たして積極的に映画化の必要があったかどうか・・・・。


ある事件が契機となり、
「どん詰まり」といみじくも劇中で表現される釧路で
ひっそりと暮らす男を『佐藤浩市』が演じる。

これが激しく垢抜けず、しかもうらぶれており、
常日頃の彼の颯爽とした姿からは想像もつかないほど。

それが、劇中で三か所ほど、きらりと光彩を放つ場面がある。
その変貌ぶりは見事で、大層な鯔背ぶり。

この時の為だけに、抑えた演技でいたのだろうと
納得する。


登場するのは、基本、善意か、または
ココロに弱みを持つ人達。

同じように駅を、または北海道を舞台とした作品として
『駅 STATION』との共通項も節々に感じる。

とは言うものの、「ターミナル」、
もっと交通の要衝に近いイメージがどうしても付いて回る。

ここでの「駅」は終点でもあり、そして
そこから全てが始まる起点でもある場所の意だろう。
なので、タイトルに付いてはかなりの違和感を持つ。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


幾つかの料理が登場する。
本人が実際に調理しているかは
定かではないが、どれも妙に美味そう。

特にイクラ丼とザンギ。

観ていてお腹が鳴って仕方がなかった。