本日初日。
席数284の【CINE 5】の入りは五割ほど。
席数284の【CINE 5】の入りは五割ほど。
そのことを自然と受容し、
夫婦で旅に出るのだが、この時点で既に
観客も含め多くの「死」に憑りつかれてしまっている。
夫婦で旅に出るのだが、この時点で既に
観客も含め多くの「死」に憑りつかれてしまっている。
複数の土地を巡る旅は、全てが濃密に「死」に絡め捕られており、
幾つかのエピソードは監督得意のホラーものを思わせる演出で、
ちょっと背筋がぞくっとしてしまう。
幾つかのエピソードは監督得意のホラーものを思わせる演出で、
ちょっと背筋がぞくっとしてしまう。
そして彼の様な死者は、実は世間に数多存在しているようなのだ。
タイトルにある「岸辺」は
「此岸」と「彼岸」の境目である様だ。
「此岸」と「彼岸」の境目である様だ。
一つは『優介』が世話になった人達に救済を与えること。
そしてもう一つは夫婦でありながら、意外と互いを知らず、
特に居なくなった夫を探し八方手を尽くす内に、
彼の秘密を知ってしまった妻の心を寛解に導くこと。
そしてもう一つは夫婦でありながら、意外と互いを知らず、
特に居なくなった夫を探し八方手を尽くす内に、
彼の秘密を知ってしまった妻の心を寛解に導くこと。
それを達成した後には、
何が待っているのか。
何が待っているのか。
妻にとっても、観客の側にとっても、
けして涙だけでは終わらない。
寧ろ、清々しささえ感じてしまうエンディング。
けして涙だけでは終わらない。
寧ろ、清々しささえ感じてしまうエンディング。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
特に、僅かにテンポずらしたカット割りが、
その時の二人の心情にぴったり嵌る。
その時の二人の心情にぴったり嵌る。
『蒼井優』の演技共々、実は本作の白眉である。