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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

国宝 曜変天目茶碗と日本の美@サントリー美術館 2015年9月5日(土)

一般の入場料は 1,300円だが
招待券を頂いた。

ディスカウンターでの売価もちっとも下がらないので、
さぞかしな混雑だろうと覚悟していたけど、
成る程、場内は人で溢れている。
しかも外人さんの比率がそこそこある。

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副題には「藤田美術館の至宝」とある。

当該美術館は一度は行って見たいけど
なかなか遠くてねぇ。

そんな自分には絶好の本展。

何故なら〔曜変天目〕は、言い方は悪いけど
人寄せのキャッチーなワードで、
実態は先の美術館からの逸品を
サントリー美術館』の学芸員の目線で選んだ本展だから。

なので、ある意味、節操がない。
勿論、それは自分の嗜好とも一致するんだけどね。


先ずは『快慶』作の〔地蔵菩薩立像〕。

ネオテニーにも感じられる、
そのお顔立ちが素晴らしい。

まじまじと見惚れてしまう。


曜変天目〕は言わずもがな。

碗の内側も、そして外側まで、
きらきらと玉虫色の光を放っている。

展示ケースの周りをぐるりと廻れば、
輝く部位が次々と変化する。

まるで、この小さな器の中に、
銀河がそのまま入ってしまっているようだ。


『乾山』『光琳』の〔銹絵絵替角皿〕が十枚。

ずらっと並ぶと、心地好い変化のリズムが感じられる。


『蘆雪』の〔幽霊・髑髏仔犬・白蔵主三幅対〕がある。
犬の描写はやはり『応挙』に似ているなぁ。
可愛さと不気味さが同居している、ちょっと捻くれた描写。


古くは奈良期から、直近では百年ほど前のものまで、
千年を超える長期間のコレクションが悠々と展開される。

これは観厭きない。

会場内を何度も行き来し、十分に堪能させて頂いた。