RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

FACE展 2015@損保ジャパン日本興亜美術館 2015年3月8日(日)

一般の入場料は500円だが、
ディスカウンターで招待券を250円で入手済み。

イメージ 1


正式なタイトルは「損保ジャパン日本興亜美術賞展」。
今回が三回目で会期は~3月29日(日)まで

前二回の選抜の方向性は、比較的自分の嗜好と合致していたが、
さて今回はどうだろう。


グランプリは既に『宮里紘規』@「多摩美」の〔WALL〕と決まっている。
このヒトの作品は「五大美」でも観ている。
しかもタイトルは同様。でもサイズが1.6×1.3mと
やや小ぶりだった。

本展でもほぼ同内容が展示されているのだが、
この後、この技法で、どんな異なる展開ができるのだろうかと、
ちと疑問に思ってしまった。


受賞作では、『黒木美都子』の〔月読〕のような
観た途端に物語性を感じさせるものの方がスキ。
日本古来の神話性も、当然感じるし。


そしてここでも『奥村彰一』の〔おねえ山水/とらわれの実の無花果〕。
いやいや、此処まで来ると素晴らしい。
もう、手放しだね。


個人的に更にツボだったのは、『田口由花』の〔レダと白鳥〕。
ギリシャ神話の世界を、何の衒いも無く
日本画の描写に置き換えている。
ただ、少女の名前がカタカナ表記なのはどうだろう。


『望月宗生』の〔my hero〕も素晴らしい。
シャープペンシルパステルだけで、この質感を再現する画力。
しかし、このような細密画を画くヒトって、どうして
男性が多いんだろ。


そしてこれはオマケ的な意味合いだろう、
昨年のグランプリ『川島優』の〔Toxic〕が掲示されている。
改めて、その素晴らしさに魅入ってしまう。