本日が封切り初日。
席数223の【SCREEN4】入りは、ほぼ満員の盛況。
時として男性客も見かけるが、多くは女子に引っ張られて来ており、
自分みたいなおぢさんが独りで来ているのは、ほぼ皆無。
自分みたいなおぢさんが独りで来ているのは、ほぼ皆無。
その女子も、中高生から中高年まで幅広く、
また彼女等の鑑賞態度が頗る特徴的。
また彼女等の鑑賞態度が頗る特徴的。
ここは笑い処だろうというシーンでもくすりともせず、
じ~っとスクリーンに魅入っている。
じ~っとスクリーンに魅入っている。
都度笑い声をあげる自分が、闇の中とはいえ
気恥ずかしくなってしまう。
気恥ずかしくなってしまう。
しかし、これだけ真剣に向き合われれば、
演じている側としては本望かもしれない。
演じている側としては本望かもしれない。

しかし、男には酷い暴行の痕跡があり、
それが原因と思われる記憶喪失になっていた。
それが原因と思われる記憶喪失になっていた。
しかし、次第に彼の記憶が戻って来て・・・・。
男の過去を探るミステリーの部分は、当初観客の側にも
必要最低限の情報しか与えられておらず、
『カスミ』が事情を知るのとリアルタイムで
我々も一歩づつ彼の素性に近付いていく。
必要最低限の情報しか与えられておらず、
『カスミ』が事情を知るのとリアルタイムで
我々も一歩づつ彼の素性に近付いていく。
その内容は驚愕するほどではないけれど、
ある意味『ポチ男』の心根の良さを感じさせるエピソードも
きちっと盛り込まれており、持って回った表現ながら
制作サイドの巧さを感じる。
ある意味『ポチ男』の心根の良さを感じさせるエピソードも
きちっと盛り込まれており、持って回った表現ながら
制作サイドの巧さを感じる。
同時に、記憶を再現させる一助として
彼女がつけ始める「日記」だが、当然、歌のタイトルともリンクし、
後々大きなカギになることは容易に想定できる。
彼女がつけ始める「日記」だが、当然、歌のタイトルともリンクし、
後々大きなカギになることは容易に想定できる。
『ポチ男』の過去が明らかになる過程で、
なぜ『カスミ』が、ぼけの始まった祖父の面倒を見ながら
店を切り盛りしつつ、素人バンドの活動にも執心しているかも明らかになる。
なぜ『カスミ』が、ぼけの始まった祖父の面倒を見ながら
店を切り盛りしつつ、素人バンドの活動にも執心しているかも明らかになる。
しかし逆に、その塩梅こそが、本作のティストからすれば心地好い。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆。
主人公は「歌」の技量が圧倒的との設定だが
主演男優は演技の出来も含め「すげ~」と唸るほどでもない。
主演男優は演技の出来も含め「すげ~」と唸るほどでもない。
しかし、記憶を失っている間の
ややぼ~っとした動きと、素の自分でいる間の粗暴さとの
落差の芝居はなかなかのもので、
相当の存在感がある。
ややぼ~っとした動きと、素の自分でいる間の粗暴さとの
落差の芝居はなかなかのもので、
相当の存在感がある。
自分としては、かなり引き込まれて見たが、
多くのファンの女性達の目には、どのように映っただろうか。
多くのファンの女性達の目には、どのように映っただろうか。