封切り二週目。
席数73の【SCREEN12】の入りは八割ほど。

はばはぼ室内劇であること、登場人物が過少なのも近似。
ただ先の作品は、
推理が二転三転することで緊張感のあるサスペンスが生じていたのに対し、
こちらは勘違いが積み重なることで生じるズレによるサスペンスが楽しさを生み、
哄笑が次々に繋がる違いはあるけれど。
推理が二転三転することで緊張感のあるサスペンスが生じていたのに対し、
こちらは勘違いが積み重なることで生じるズレによるサスペンスが楽しさを生み、
哄笑が次々に繋がる違いはあるけれど。
少年院時代の悪い仲間に脅され、窃盗に入った小さな洋館。
住人は不在と思っていたのに、不意にばったりと出くわしてしまう。
住人は不在と思っていたのに、不意にばったりと出くわしてしまう。
家の主人で絵本作家の『前園俊太郎(市村正親)』と、
担当編集者の『奥江里子(石橋杏奈)』と、
教材セールスの『轟良介(ユースケ・サンタマリア)』と、
『はじめ』は夫々異なる立場で相対し、
登場人物同士ではハナシがあっているものの、
全てが俯瞰できている観客の側は ズレ が判っているので
可笑しくて堪らない。
担当編集者の『奥江里子(石橋杏奈)』と、
教材セールスの『轟良介(ユースケ・サンタマリア)』と、
『はじめ』は夫々異なる立場で相対し、
登場人物同士ではハナシがあっているものの、
全てが俯瞰できている観客の側は ズレ が判っているので
可笑しくて堪らない。
笑わせて、はらはらどきどきさせて、最後はちょいっとほろりとさせる
脚本の流れが素晴らしい。
脚本の流れが素晴らしい。
幾つかの伏線もきちんと張られ、納得感のある落としどころにも
じんと来る。
じんと来る。
舞台をそのまま転用したとも思われるカット繋ぎ、
或いは、カメラが登場人物の間をふわふわと漂うように動く長廻しのシーンも
やはり演劇っぽいし、違う意味での緊張感も生む。
或いは、カメラが登場人物の間をふわふわと漂うように動く長廻しのシーンも
やはり演劇っぽいし、違う意味での緊張感も生む。
総合的に見ても極めて良作。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
エンドロールが終わるまで、
席を立たぬことをおススメ。
席を立たぬことをおススメ。
二人の役者が、ある映画作品の役名そのままでカメオ出演している。
監督の過去作を観ている人にとっては
楽しい余禄。
楽しい余禄。