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小林清親展【増補】-サプリメント-@練馬区立美術館 2022年1月8日(土)

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「収蔵作品による」との但し書きが付いている。

しかも、「サプリメント」って何さ?と
少々訝ってしまう。

どうやら2015年に「没後100年展」を同館で開催し、
その後、多くの作品や資料・遺品が寄託されたことから
それらを紹介するための今回の催し=サプリメント(増補)
とのことらしい。

 

なるほど展示されている中には
本人着用の烏帽子や裃もあり、
特に後者はもうぼろぼろだが、
本人が生きていた時代を感じさせる。

明治の頃は、まだまだ江戸期の風情が残っていたのだなぁとの感慨も新たに。


また、版画作品の多くには
下絵となった水彩のスケッチも添えられ、
作家が画面から引いたり足したり、
或いは強調したりとの工夫の様子も窺い知れる構成になっている。


版画以外の肉筆画の展示も楽しい。

〔弁慶と小町〕は艶笑系だし、
〔達磨の大あくび〕はユーモアのセンスが溢れるもの。

何れも作者の人となりを
十二分に垣間見られる作品群だ。

 

会期は~1月30日(日)まで。