コロナの影響もこれありで、
リアル会場への訪問は二年ぶりくらいの記憶。
それも諸般の事情もあり、
今回観られるプログラムは一つきり。
折角無料なのに、勿体無い限りだ。
会場の入りは半分ほど。
「A&J 4」の上映は4本。
〔ぼくはぜろにみたない〕
上映時間13分の日本の作品。
コロナ禍を題に採った、一種現代ものだが、
驚くべきはその構成。
物語が「起承」で終わり「転結」ナシ。
残りは鑑賞者の想像に委ねられている。
なんて豪快なんだ!
〔ラストコール〕は一番共感した作品。
上映時間は13分、制作国はシンガポール。
空港の女性グランドスタッフと
娘の結婚式に急ぐモンスター乗客の
二つのエピソードが交差する。
背景は深く語られることはないけれど、
余韻の残るラストシーンは心に沁みる。
〔ダークイエロー〕は22分の韓国作品。
おそらくLGBTQ+やジェンダーに関する提起と思われるが、
世界観はファンタジーよりも不条理劇のよう。
やや、取っ付き難さが印象としてある。
〔少年、なにかが発芽する〕は「特別上映」とのテロップが。
大本の脚本がAIにより生成されたとの一文も出される。
上映時間26分の日本制作。
トマト嫌いの少年を何とか食べられるようにと奮闘する母親。
その甲斐あって・・・・、との流れだが。
ここで大いなる疑問が。
多少ネタバレだが、食べてないのに、
なんで背中にトマトの双葉が発芽するのよ?って。
〔ブラック・ジャック〕の〔木の芽〕ですかい?
それとも「西瓜の種を食べると臍から芽が出る」って
民間の俗説?
だから、食べてないんだってば!
オンライン配信もあるので、
時間に余裕のある時に、他の作品も観てみようかとも思う。