Webサイト上に掲載されている「開催中の展覧会について」を確認すると、
標題館には『土門拳』の写真コレクションが大分の量あるとのこと。
その中から〔古寺巡礼〕に関するものだけを精選、
六十点ほどを展示。
ほんの数枚のカラー写真を除けば、
並んでいる作品はほぼほぼモノクローム。
その画面からは、静謐な空気が流れ出す。
ゆっくりゆっくり歩を進めれば、
観ているこちらの魂も浄化されそうなほど。
しかし、この中に
仏像の全身を写したものは見当たらず。
多くがパーツをアップにしたもの。
が、それでも不思議なコトに、
独特の波動をすら感じてしまう。
名作とされている仏像一つにとどまらず、
摩崖仏であっても、作者が注ぐ眼差しがフラットなことが
その背景に在るからかもしれぬ。
会期は~6月1日(水)まで。