会期は本日が最終日。
昨年受賞者十名の作品が並ぶ。
その中でのインパクト大なのは
グランプリアーティストの『チャンジンウェン』の作品。
もっとも、展示の仕方も大きく影響しているのだが。
当該施設の【エスプラナード】に
見上げるばかりの構造物を造り、
大規模団地をモチーフに描かれた絵を
パネル化し張り付けている。
実際の集合住宅と見紛うばかりのインプレッション。
兎に角、強烈だ。
もっとも、彼女の作品は
他の場所でも観てはいるのだが。
受ける印象は、魅せ方にも、
大きく影響されるということだろう。
オーディエンス賞の『銀色なつみ』の作品も面白く観た。
写真をベースに紗を掛けた様な、ほわっとした表現。
それでもタイトルと併せてみれば、何をモチーフにしているのかは、
自ずと了解され。
MIKIKO賞の『野村仁衣那』の作品は大層な力業。
冷蔵庫やテーブル・椅子と言った身近な文物に
ドリルで穴を穿ち、ライトを照らし光を投下させる。
見慣れている、ありふれたモノたちが、
突如として異なる文脈の中で存在感を放つ。