そのプロフィールを確認すると、
彼女の作品は過去に何度か目にしたことがあるよう。
しかし、とんと記憶に残っておらず、
今回改めて向き合い、ほんの少しずつ施されている加工が
違和感の源泉だったかもしれぬと思う。
「静かな時間に」とのサブタイトルが付されている。
夢とも現とも付かぬ、よく見ると不思議な世界が展開されている。
夜空の星はきっちり☆形をしているし、
植物や動物もこの世のものとは思えない。
特徴的なのがフライヤーにもあしらわれている、
ベンチの上に一羽の梟が佇む一葉。
よく見るとその周囲は丸く暗黒が支配しており、
異世界からぽっと現れたようにも見える。
全ての作品が、そうした幻想をどこかしらに孕んでいる。
会期は~5月12日(木)まで。